緊急フォーラム「学校と警察との連携強化の功罪〜どうなる子どもの人権は」開催

2005年3月16日 14時07分 | カテゴリー: 活動報告

3月15日(火)・関内ラジアントホール会議室

 神奈川県教育委員会は「学校と警察との間の情報連携に係る協定書」の締結に向け、神奈川県個人情報保護審議会に諮問し、継続審議となっています。神奈川ネットワーク運動(NET)県議団は、1月31日付けで、知事と教育長、県警本部長に対し、締結をしないよう要望書を提出、個人情報保護の立場から問題提起しました。

 学校を現場とした事件がセンセーショナルに報道され、保護者の不安が高まっていることから、市民と議論を深め、対案を示したいと考え、緊急にフォーラムを開催しました。

 パネラーからは、それぞれの立場で問題提起があり、充実したフォーラムとなりました。横浜弁護士会の山崎氏からは、11日、県の教育委員会と県警に出された締結反対の会長声明と意見書についての報告がありました。問題点として①個人情報保護の立場から、教育、福祉に与える影響が懸念されること②行政機関の「協定」という手続きで、公開な議論がないまま進められてきたことが指摘されました。

 児童生徒は、未熟であっても成長していく存在であり、失敗や過ちを犯しながらも、教育によってそれを克服し、人格を形成させていくべきもので、そうした教育機能の低下を招き、更生の機会を失わせることが最も危惧されるとのことでした。

 藤沢市の中学校教師の立場からは、警察との連携を全面的に否定するものではなく、事件があれば警察への通報は現状でもできること、教師が忙し過ぎるために、児童ひとり一人にかまっていられないことが問題であり、その結果、指導の限界と判断されて警察に問題の解決を委ねることになる危険性について指摘がありました。

 元校長の立場からは、学校を砦にするのではなく、地域に開くことで安全な場にしていくことが最善の方法であり、それを可能にするのは地域からの働きかけであると発言がありました。

 NETの若林横浜市議からは、市民は相互不信から過剰なセキュリティを求めるのであり、新たなコミュニティをつくることが大切であること、その拠点づくりとして青葉区の実践が紹介されました。

 地域で、小規模でも子どもから高齢者まで集える多機能施設をつくっていくことが大切であり、他にお任せにするのではなく、市民がコミュニティのセーフティネットをつくることを目指そうと意見の一致をみました。

                    仙田みどり(NET副代表/神奈川県議)

◇◆お知らせ◆◇
 神奈川県個人情報保護審議会を傍聴しよう!
 【次回】 日時:5月12日(木)夜 <場所:未定>
 ※3月23日の審議会で本協定(案)について審議が行なわれ、継続審議
  となりました。